第1号 元本安全の仕組み-その2/いま、なぜ資産運用が必要なのか?
【一口家主をもう少し詳しく】
元本安全の仕組みーその1登記
不動産登記とは?
「一口家主」が他の投資商品と最も違う点は、購入した一口50万円の共有持分が不動産として登記されることです。私どもはいつも「一口家主」は登記されるので安全だとお話ししています。では不動産登記とは一体何なのでしょうか。法務省のホ ームページでは、
不動産登記は、わたしたちの大切な財産である土地や建物の所在・面積のほか、所有者の住所・氏名などを公の帳簿(登記簿)に記載し、・・・権利関係などの状況が誰にでもわかるようにし、取引の安全と円滑をはかる役割を果たしています。
と書かれています。つまり物件の詳細とそれが誰のものかを国が公に証明しているものなのです。「一口家主」ではお客様が購入された共有持分を司法書士が法務局に登記申請をします。申請後おおよそ2週間くらいのちに「登記識別情報」が交付されます。
登記識別情報?
以前正式には「登記済証」、一般的には権利証と呼ばれていたものです。これは重要な書類で再発行されないので、大切 に保管してください。
なぜこんな厄介なことをするの?
お客様の購入した大切な財産を守るためです。下のリート(REIT)との比較を見てください。「一口家主」では運営会社に万一のことがあっても、お客様の財産は保全されます。
【ひとこと経済解説】
大丈夫? 行き過ぎた円安
今、日本の円がアメリカドルに対してずいぶん安くなっていますね。安倍内閣発足直前まで79円くらいでしたが、今年に入り120円を超えています。
なんと50%安くなっています。
円安が進み始めた時は、右のような好循環を期待して大歓迎でした。
ところが、実際はそうなりませんでした。
メーカーは円高時代に海外に生産を移していたので輸出増加効果はありませんでした。逆に輸入インフレによる物価高が私たちの生活を脅かし始めています。
輸入インフレ?
円がドルに対して50%安くなったということは、同じものが50%高くなったということです。
食料品や生活必需品の原材料など多 くを輸入に頼っているので経済全体 で上のようなことが起きています。
なぜ円安が起きているのか?
政府・日銀はデフレ脱却のため金融市場にお金を溢れさせる政策を取りました。
お金が溢れれば金利が下がる→金利が下がれば金利の高い通貨(米ドル)に対し為替が下がる、という循環です。また、低金利は株高も誘導しています。
株の暴落に要注意
現在のような円安→輸入インフレが続くとハイパーインフレ(異常な物価高騰)が起きかねません。そうなると日本経済は崩壊するので、円安是正をせざるを得なくなるでしょう。今の逆でお金を出す蛇口を締める→金利が上がる→円安が止まる、という循環です。
ここで注意して頂きたいのは、金利が上がると株価が下がる、ということです。株価はこれまで急激に上昇してきました。逆の循環になったとき、その反動として暴落が心配されます。
この時期お金の運用には十分気を付けてください。
【やさしい資産運用のお勉強】
その1.いま、なぜ資産運用が必要か?
昨年の4月に消費税が8%にあがりましたが、それだけではなくこの頃モノの値段が高くなってきたと思いませんか。
たとえば食料品、明らかに高くなっていますね。それもそのはずです。急激な円安による輸入インフレが進行しているのです。
アベノミクスによるインフレ政策で今後もモノの値段は上がっていくでしょう。それに見合うだけ給料や年金、預金利息等が上がればよいのですが、それは難しそうです。
実際は右図のようなイメージでしょう。
給料がどこまで上がるかはわかりませんが、年金や預金は確実に(a+b)の分だけ目減りします。
デフレのときは、物価が下がったので逆に年金や預金の価値が増えました。何もしなくても資産運用ができていたのです。
絶対に減っては困るお金が、今皆様が知らない間に減っています。
お金に色はありませんが、絶対に減っては困るお金がありますね。
アベノミクスで政府・日銀は2%の物価上昇を目標としています。
仮に10年間、毎年2%ずつ物価が上がると、お金の価値が約20%減ってしまうのです。
まずは、1年間に2%程度の目減り分を取り返すこと。
資産運用というと、お金をどんどん増やす財テクをイメージする方がいるかもしれませんが、絶対に減っては困るお金なのでリスクがあっては困ります。
まずは安全に目減り分を取り返すことから考えてみましょう。
2%増えてもともとのお金の価値が維持できるということです。
次回は、具体的に「資産運用商品のタイプ」について勉強します。