資産運用について(2)
不動産投資に根強い人気がある理由
元本の安全性は高いものの極めて低い金利の円定期預金や国債。一方、ハイリターンが期待できるものの元本割れや運営会社の破綻などハイリスクを覚悟しなければならない株式投資、投資信託、先物(FX・商品)、外貨預金、外貨建て債券。そんな中、不動産投資は下記のような理由から景気の良し悪しにかかわらず根強い人気があるといわれています。
不動産投資のメリット
知っておきたい賃貸不動産経営(大口不動産投資)のデメリット
根強い人気のある不動産投資ですが、高額な投資となるため、大口投資家ではない一般の方にはなじめない側面やリスクがあることも知っておきましょう。
賃貸不動産経営(大口不動産投資)のデメリット
「不動産投資は怖い」というイメージの正体
不動産投資というと「怖い」と言う方が少なからずいらっしゃいますが、その要因は、不動産「投機」と不動産「投資」を混乱して捉えているからではないでしょうか。
バブル期にメディアを賑わした「不動産価格の乱高下」、「地上げ」、「土地転がし」、「住宅ローン地獄」、「住宅ローン債権」などの言葉は不動産「投機」にまつわるもので、実際バブル期には、投機が投機を煽って不動産価格は乱高下しましたし、いい加減な不動産業者が開発したとても借り手がつくとは思えない立地・異常に狭いスペースの投資用マンションに投機して大損をした人、経営基盤の脆弱な業者が販売した共有小口不動産に投資したものの業者が倒産して大損を被った人もいました。
しかし、本当に不動産を理解している不動産投資家たちの多くは、「取引する不動産業者を選び、無理のない資金で、物件を見極めた上での不動産投資は、現物を持てることからも他の投資に比べて安全だ」と考え、不動産投資をしています。
そして、小口の不動産投資については、こうしたバブル期の不動産トラブルの反省から1995年に投資家の利益保護を目的とした不動産特定共同事業法という法律も施行されました。